友玉園セラミックスは明治15年(1882年)創業の「友玉園製陶所」を前身とする歴史あるものづくり企業です。この度、本社移転に伴い自社製品を加工・展示するためのショールームとして本プロジェクトが計画されました。
入口に面する⾒学エリアはカーブを描く特徴的な壁形状とし、セラミックス製品の加⼯性の⾃由度を表現しています。展⽰棚は壁内に納まる引き出し形状とし、壁と一体感のあるデザインとしました。展示のレイアウトを自由に変えることができ、多種多様な製品を一堂に⾒通すことができる迫⼒ある展⽰⽅式としています。見学エリアと3D造成室は陶芸家である創業者の作品をプリントしたロールスクリーンで仕切ることができる設えとし、創業からの歴史と高度な最新技術を同時に体感できる空間構成としました。
セラミックス製品を加工する3Dプリンターを設置した3D造型室は、部屋自体を展示の一部として捉え、見通しが良く透明性のある空間としています。ガラス面にはセラミックスの製造過程において有害となる紫外線を遮蔽する対策を施し、製造過程をリアルに体感できる計画としました。
所在地:東京都大田区
主な用途:3D造成