建物の老朽化により全面建替となった下津小学校は、21世紀に相応しい新しいシステムの小学校を目指して1年間のワークショップを経て基本設計を行い、小規模学校の理想的なあり方を追求した計画を行いました。
既存のくすのきが正面となる正門からのメインアプローチを境に小学校と幼稚園を左右に配置すると共に、既存校舎を稼動させながら工事が可能な計画を行いました。
小学校はパティオを囲む形で管理・特別教室棟、普通教室棟、体育館など5つのブロックで構成して1・2階のレベルでデッキをつないで回遊性を持たせています。普通教室とワークスペースは可動が容易な引込み式ドアで区切り、多目的な使用を可能にしています。
和歌山県:海南市
主な用途:小学校
構造:鉄筋コンクリート造
階数:地上3階
建築面積:3,045m2
延床面積:5,227m2