この建物は火葬場および葬儀式場の機能を備えた総合的葬祭施設であり、既存施設の老朽化に伴い造成工事も含めた現地建替えを行いました。
計画にあたってのコンセプトを「緑に包まれた葬祭施設」とし、機能性・快適性を高めつつ緑豊かな環境や風土との調和を図り、葬送空間としての儀式性・厳粛さ、見送る人たちへの安らぎ・あたたかさ、その両方の感覚を包み込む優しいたたずまいを備えた施設を目指しました。
山の斜面を利用して待合ゾーンを半地下の形態とすることで建物のボリュームを抑え、建物も階段状にセットバックしていく形態とすることで周囲の地形に馴染ませると共に精神性の高い空間を現代的な感性で捉え、建築形態に反映させました。
主な用途:斎場
構造:鉄筋コンクリート造
階数:地下1階 地上2階
延床面積:6,125m2