いで湯と文学のまち城崎町のシンボルとして、役場庁舎をデザインしました。旧庁舎の老朽化に伴い、温泉街の中心部より、桃島池を埋立て造成された新シビックゾーンに移転改築されました。新シビックゾーンの新しい街並形成の核となる様に、城崎温泉の景観モチーフである「和」を基調にデザインをまとめました。また、この桃島池を借景として用い、1階のロビーからの眺望を考慮しています。
内部計画としては市町村合併を控え、将来は行政支所としての施設だけでなく、議場や会議室等は地域のコミュニティの施設として利用できるよう、容易にコンバージョンが可能な計画としています。
外壁は土塗り壁をイメージした珪藻土塗り、大屋根は本瓦葺きとし、瓦の持つボリュウム感とリズミカルなパターンの美しさを引き出すように考えました。環境への配慮として、太陽光発電設備と隣接する浄化センターの排水を中水として屋外散水と消雪用散水に利用しています。
主な用途:町役場
構造:鉄筋コンクリート造
階数:地上3階
建築面積:1,357m2
延床面積:2,791m2